他方で、彼らの出す音は、オペラチックな華やかさがハードロックに絶妙にブレンドされていて、さらに、ブライアン・メイのギターの音色とフレーズが独特ですごくカッコよかったものだから、当時は、なんだか、そういう人気がウザい気がしてました。
80年代以降のクイーンは、なぜか全く聴かなかったので、全く思い入れが無い、というより、フレディの追悼で歌われた曲とMTVでチラ見した曲以外は知らないのです。なのに、70年代のクイーンの音楽は、こうして振り返ってみると、どれを聴いても、よく覚えてるので不思議です。
クイーンは、活動が、それなりに長く、各時代時代にヒット曲があるので、どのアルバムにハマったかということで、おおむね世代が特定されてしまいます。私の場合は、華麗なるレースが最初で、次に、ものすごく頻繁に聞き込んだのが「ジャズ」でした。第7作です。世界に捧ぐは、アルバムを通してはあまり聞かなかったんですよ。なぜか。冒頭2曲だけ。オペラ座の夜もボヘミアン・ラプソディーだけでした。
そしてB面、冒頭の愛に全てを、から、タイ・ユア・マザー・ダウンの導入部のリフによるホワイト・マン、歌ものの懐かしのラヴァー・ボーイと続き、さまよいから手を取り合ってに移り、日本語で古典的な歌詞が歌われるところがピークです!美しすぎ!
この76年というのは、本当にロック史に残る重要なアルバムが目白押しでした。虹のライジング、ホテル・カリフォルニア、カンサスの永遠の序曲、スコピのヴァージン・キラー等々。
こうして、70sを振り返りつつアルバムを載せていくと、もう、随分とロックの歴史を作ってきたミュージシャンが亡くなってることに気付きます。ジョン・ボーナム、リック・ライト、ロニー・ジェイムス・ディオ、ブラッド・デルプ、ジョン・ロード、キース・エマーソン、クリス・スクワイア、レミー・キルミスター、フランチェスコ・ディ・ジャコモ、グレッグ・レイク・・・。フレディは早すぎましたね。合掌。R.I.P.