Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

The Beatles / Let It Be

 ・・・ということで、ビートルズも載せることにします。初めてビートルズの音楽をちゃんと聴いたのは、このアルバムから約7年後、NHKの某FM番組の特集をエアチェック(死語)したときでした。アルバムを買い揃えたのは、2009年。リマスターが発売されたときにどっと中古市場に溢れたLPを纏め買いしましたので、ごくごく最近までは、通しで聴いたものは、レット・イット・ビー、アビーロード、サージェント・ペッパーズ、ヘルプ、フォー・セールくらいだったと思います。リアルタイムはウイングスでした!ポールのライヴにも行きましたが、この話はまた別の機会に。

 さて、手元のLPは、吉成伸幸さんが解説を書いている1976年の東芝盤です。このアルバムのリリースはイギリスでは1970年5月、日本では1971年2月だそうです。当時は、こんなにも時差があったのですね。対訳したりライナー書いたりといった時間だったのでしょうか。
 録音は1968年2月から1969年2月ということで、1969年7月に録音されたアビーロードよりも前だったのですが、メンバーが録音に納得できずに延期になっていたのだとか。また、映画と同時進行で制作が進められ、結局、映画は解散に至るドキュメンタリーとなってしまった模様です。

 そうしたバンドの危機的状況の中で制作されたアルバムですが、プロデュースを行ったフィル・スペクターの手腕は流石で、楽曲の配置といい細部のアレンジといい、メンバーが気に入る気に入らないを通り越して、素晴らしい作品となっています。
 ポール・マッカートニーThe Long and Winding Roadフィル・スペクターがオーケストラをオーバーダビングしたことが気に入らなかったようですね。何年か前にLet it be Nakedを発売されましたね。こちらがメンバーの意図(ポールの意図ってことですか?だって、ジョンとリンゴはフィル・スペクターが大好きだったのでは?)を反映した自然な録音だということで、ちょっとカルトなファンはこちらが本物だというようなことになっているようですが、個人的には、後出しものにはなんだか抵抗があります。Zepの狂熱IIもそうなのですが。やはりレット・イット・ビーはこの当初発売バージョンじゃないと。青盤に入っているヘンテコなギターソロのレット・イット・ビーも相当微妙!

 ともかく、このアルバムは、ビートルズのベスト・オブ・ベストです。アクロス・ザ・ユニバース、レット・イット・ビー、ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード、ゲット・バック。曲名を並べてみただけでも、もう、これしかないって感じです。
 2009年のリマスターCDの音質がまた格別によくって、リマスターでここまでクリアになるかという見本のようでした。それまでリマスター盤って、あまり興味がなかったのですが、これを境にして微妙に収集癖ができてしまいました^_^;