Cafe Evil 9

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Doobie Brothers / Takin’ It To The Streets

 ドゥービー・ブラザースは、カリフォルニアで結成されたバンドです。「ドゥービー」とはスラングマリファナのことだそうで、結成当時、回し吸いしながら誰かがつぶやいた言葉がグループ名になったといわれています。
 彼らは1971年にアルバム・デビュー、翌1972年に発表した2ndアルバムのトゥルーズ・ストリートから「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」が爆発的にヒットしました。その当時は、ちょっと泥臭いロックン・ロールでした。

 3rdで「ロング・トレイン・ランニング」を聴いたときには、アコースティック・ギターのカッティングが、ここまでカッコイイのかと、ちょっと呆然としましたね~。その後、健康上の理由でトム・ジョンストンがフルには参加できなくなり、キーボードとヴォーカルを担当するマイケル・マクドナルドが参加したのが、この6作目です。
 このアルバム以降、ドゥービー・ブラザースのサウンドは、R&B色、フュージョン色が強くなり、泥臭さは90%くらいカットされて、都会的にソフィスティケイトされたサウンドに劇的に変貌しました。どの曲でもタイラン・ポーターのベースが凄く効いています。
 こうした、メンバーチェンジによって出来上がったこのアルバムのサウンドは、初期のドゥービー・ファンからはどういう風に受け取られたのでしょうか。

 後追いのファンとしては、リズムと各楽器の縦の線がビシッとキマっていて、実に歯切れよく心臓に響きます。以前の泥臭いのもパワーがあってよかったのかもしれませんが、やはり1枚選ぶとしたらこのアルバムですね。
 左チャンネルにパンされたギターのカッティングにリズムが切れ込んでくる冒頭の「運命の轍」のイントロを聴いた瞬間に、部屋の空気がクールになります。RioもIt Keeps You Runnin'もすごくお洒落!