彼らは1971年にアルバム・デビュー、翌1972年に発表した2ndアルバムのトゥルーズ・ストリートから「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」が爆発的にヒットしました。その当時は、ちょっと泥臭いロックン・ロールでした。
このアルバム以降、ドゥービー・ブラザースのサウンドは、R&B色、フュージョン色が強くなり、泥臭さは90%くらいカットされて、都会的にソフィスティケイトされたサウンドに劇的に変貌しました。どの曲でもタイラン・ポーターのベースが凄く効いています。
こうした、メンバーチェンジによって出来上がったこのアルバムのサウンドは、初期のドゥービー・ファンからはどういう風に受け取られたのでしょうか。
左チャンネルにパンされたギターのカッティングにリズムが切れ込んでくる冒頭の「運命の轍」のイントロを聴いた瞬間に、部屋の空気がクールになります。RioもIt Keeps You Runnin'もすごくお洒落!