最初に買ったCDはベル・アンティークから出たもので三輪岳志さんのライナーがついていまして、ユーロ・ハンド・ブックなどへの思い入れが書かれています。たかみひろしという人はどんな人なんだろう・・・っていうフレーズが生々してていい感じです。私が物心ついたときにはすでにブリティッシュロック集成等の集成モノが出ていましたからバイブルはそっち方面でした。また、LPカタログへの思い入れというと、初めて買ったLPレインボウ・ライジングに封入されていたポリドールのカラー・カタログとか、ソニーのLPに入っていた白黒のロック100選、そして、ザ・ミュージックの付録の北中和正氏の100選なんかは穴が開くほど眺めましたし、今でも手元に置いてます。
全編ロバート・ジョン・ゴドフレイさんの作曲です。かなり癖がありまして、普通にオケ譜を書いて、例えば第一バイオリンのパートをエレキギターで弾かせたりしているのではないかと思われる各楽器の割り付けと強弱等のバランス感覚です。なので、ロックのアーチストにはちょっと思いつけなさそうな凝った面白いフレーズで楽曲が組まれていますが、一方、ちょっと凝りすぎかなというところ。芯になるメロディーをしっかり聴かせるアレンジにした方がロックバンドの編成のスコアとしては良いのではないかと思います。私見というか趣味の問題ですが。
このアルバムは、タロット・カードの大アルカナカードから8枚を選んで曲にしたものだそうです。聴いた感じはまさにその通りで、カードの意味そのままに、激しいカードは激しく、美しいカードは美しく、優しいカードは優しくといった、非常に解りやすい音となっています。
なので、以下、曲名と対応するカードの名前とその意味を順に簡単に書きますね。(いずれも正位置の解釈です。タロットで占いをする場合は開いた時に逆さまを向いていると、その反対の意味になります。)これをイメージしながら聴けば1曲1曲を手に取るように楽しむことができると思います。
1. Fool(愚者)愚かな行為、未熟、終わりからの再生等
2. ...The Falling Tower(塔)おごりや短気による失敗、突発事件等
3. Death, The Reaper(死神)別離、破産、突然の病、死の不安等
4. The Lovers(恋人)二者択一、美、快楽、独占欲等
5. The Devil(悪魔)科学、黒魔術、災難、屈服等
6. The Sun(太陽)成功、幸福、繁栄等
7. The Last Judgement(審判)再生、回復、発展、母性愛等
8. In the Region of the Summer Stars(星)健康、恵みの雨、生命力等
私は、その昔、辛島宣夫さんのエジプシャンタロットが付いたタロット占いの秘密(二見書房)にハマり、木星王さんのタロット入門・ジプシー占い(カラーブックス)で、様々な種類のタロットに魅了されましたので、タロットカードを4つも持ってます。