
ロジャーディーンのジャケットでもう一つ!
1971年にリリースされたラマセスのスペース・ヒムズ。
Ramasesは名前で、このアルバムは、Ramasesと彼の奥さんSelのデュオです。この2人がボーカルで、これに10cc結成前のゴドレイ&クレイムらが参加して作られたのがこのアルバムです。

ラマセスは
古代エジプトの神の名前なのだそうで、実際にはMartin
Raphaelという人なのだとか。彼は、相当頭を打っていて、その生まれ変わりだと信じていたのだとか。綴りは通常Ramasesではなく、RamessesかRamsesなんだそうですが、わざと変えたのか間違えたのかは不明。

手元のLPはUKヴァーティゴのセカンドプレス。随分前になりますが、
お茶の水のユニオンに
ファーストプレスと2枚出ていて、当時は初盤の方でも6000円くらいだったのですが、こっちでいいかなぁと。ラマセスの音楽は聞いたことがないけど、このジャケットの絵だけはよく知っているという方がほとんどなのではないかと思います。

雑誌で初めて見たときにはロケットの絵にしか見えなかったのですが、これは、実在する教会を描いてるんですね。ポスタースリーブを開くと全貌が見えます。これは、彼らがこのアルバムを録音したスタジオがあったというイギリス、
マンチェスターの
ストックポートの教会、St. George's Churchです。確かに飛びそうですよね。

ラマセスの音は、サイケ調であったり普通にフォークロック調であったり、微妙に呪術的であったりといった感じ。なかなかトリップした音楽です。しかも、かなり逝っちゃった感じ!曲によってはちょっと怖いです!