パーマネント・ウエイヴズが発売された直後の81年にエピックから再発された際に、ア・フェアウエル・トゥ・キングズ、神々の戦いとともに入手し、以降、かなり聴き込みました。
ラッシュを聴く上で絶対に外せないアイテムです。ヒュー・サイムのデザインしたジャケットの水面下で光るレッド・スターは、以降、ラッシュの象徴となりました。ジャケットに写っているメンバーの写真を見ると、髪型やポーズ、風呂上りのバスローブかみたいな衣装のデザインの全てに時代を感じます。当時はこれがカッコよかったんですかね~。
地球には従順な者だけが残った・・・と曲が始まります。シリンクス寺院が管理する社会の中、ある日、主人公は洞穴の中でギターを見つけます。その音色に驚き、素晴らしさを分かち合いたいと司祭に進言するが受け入れられない・・・という流れのお話です。Anthemそのもの!
内容も時代も竹宮惠子さんの地球へ(1977年からの連載)とも重なります。竹宮惠子さんはアイン・ランド、ひょっとしたらラッシュの影響を受けていたのでしょうか。
富裕層が支配する近未来世界が舞台のハンガー・ゲームなど、この種の設定物は、その後、沢山出てきましたね。
どのような体制の国にも”我々の側から見たいい人”がいることを否定はしませんが、だからといって、国粋主義国家がオーソライズしたアーチスト等に浮かれてカモられ軍備資金を拠出したりしないよう慎重を期したいところです。