Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

Paladin / Charge!

 パラディンは、1970年に結成され、ブロンズ・レーベルからデビューしたイギリスのバンドで、このCharge!は1972年にリリースされた2ndアルバムです。最初はデジパックCDで聞いていたのですが、とうとう、LPを入手してしまいました!ロジャー・ディーンのこの絵は、大きいサイズで手元に置いておきたいですよね~^_^;

 LPを買って初めて分かったのですが、持ってたデジパックCD(イギリスのRed Steel Music盤)は、いやに曲数が多いと思ったら、ファーストとセカンドのカップリングCDでした。元のLPがそれぞれ7曲ずつだったところ、それぞれに、さらに7曲ずつ未発表音源を追加して計28曲151分も収録されているんですよ。すっごいお得!

  オリジナルの収録曲は上記のとおり7曲なのですが、ジャケットにはSide1の4曲目を除く6曲しか記載がなく、ジャケ表の右上に「an addition has been made to side one : ANYWAY (P.SOLLEY)」という小さいシールが貼られていて、実際に中のLPにはAnywayがクレジットされていました。

 LPを回してみて初めて分かりましたが、やはりLPっていうのは、曲が厳選されてますよね。片面ずつ完結してますから、だらだらと流し聞きするお買い得CDとは、聴き応えが違うなぁと、改めて思いました。

 彼らの音楽は、基本的にはブルース系のハードロックですが、ラテン系のパーカッションを用いてみたり、ちょっとファンキーに演奏してみたり、ロックン・ロールな感じにおどけてみたり、スタジオ録音なのに、凄くライヴ感たっぷりに盛り上がってみせたりするなど、各曲に工夫が多く、バリエーションが豊富です。なので、当時のハード・ロック・バンドにありがちだった一本調子なところがありません。discogsでは、スタイルをHard Rock, Prog Rockと分類してますね。

 ピーター・ソリーのオルガンが前面に出てくると、初期のパープルやイエスのようなニュー・ロック色が感じられます。このあたりがProg-rockなのでしょうね。どちらかといえば、AffinityやTonton Macouteみたいな、在りし日の大英帝国ジャズロックの亜種ですが、これらのバンドよりはずっとハードロックよりです。

 荒削りながら、めっちゃライヴ感のある演奏が気持ち良いバンドです。