LPを買って初めて分かったのですが、持ってたデジパックCD(イギリスのRed Steel Music盤)は、いやに曲数が多いと思ったら、ファーストとセカンドのカップリングCDでした。元のLPがそれぞれ7曲ずつだったところ、それぞれに、さらに7曲ずつ未発表音源を追加して計28曲151分も収録されているんですよ。すっごいお得!
LPを回してみて初めて分かりましたが、やはりLPっていうのは、曲が厳選されてますよね。片面ずつ完結してますから、だらだらと流し聞きするお買い得CDとは、聴き応えが違うなぁと、改めて思いました。
彼らの音楽は、基本的にはブルース系のハードロックですが、ラテン系のパーカッションを用いてみたり、ちょっとファンキーに演奏してみたり、ロックン・ロールな感じにおどけてみたり、スタジオ録音なのに、凄くライヴ感たっぷりに盛り上がってみせたりするなど、各曲に工夫が多く、バリエーションが豊富です。なので、当時のハード・ロック・バンドにありがちだった一本調子なところがありません。discogsでは、スタイルをHard Rock, Prog Rockと分類してますね。
ピーター・ソリーのオルガンが前面に出てくると、初期のパープルやイエスのようなニュー・ロック色が感じられます。このあたりがProg-rockなのでしょうね。どちらかといえば、AffinityやTonton Macouteみたいな、在りし日の大英帝国ジャズロックの亜種ですが、これらのバンドよりはずっとハードロックよりです。
荒削りながら、めっちゃライヴ感のある演奏が気持ち良いバンドです。