基本はかなり泥臭いハードロックですが、オルガンやブラスやストリングスでかなりの厚みを出しています。このため、曲によっては、アレンジに黎明期のプログレ臭が漂っているところがポイントです。
1960年代末ですからニューロックとかサイケデリックロックとかアシッドロックとか言った方がよいのかもしれませんね。
ヘヴィーなリフが印象的な1曲目のRace With The Devilは当時UKチャートでちょっとだけヒットしたそうで、後にジューダスプリーストやガールスクールにカバーされています。メランコリックなメロディーのRat Race、11分超えでジャーマンロックかと思うようなカオス状態からドラムスのソロを経て構築的に大団円を迎えるTake Offとなかなかバリエーションも豊富で聴きどころ満載です。
そして何よりロジャーディーンのジャケットが良いですね。地獄で蠢めく魑魅魍魎って感じですかね。CBSの力の入れようが伝わってきます。写真は、US-Epic盤です。