Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

SFF / Symphonic Pictures

 SFFのSymphonic Picturesです!
 SFFはトリオ編成のバンドで、正式名称はSchicke Führs Fröhling。メンバーであるEduard Schicke(dr,key),Gerahard Fuehrs(key),Heinz Froehling(b,g,key)の3人の名前をバンド名にしたものです。当初スイスのバンドとして国内で紹介されたもののその後実はドイツのバンドだったというような記事を見かけたかと思うと、最近ネットで、ドイツのバンドと思われがちだけど実はスイスですみたいなことが書かれていたりとか、どっちやねんって感じですが、まぁ、関東から見て鳥取と島根がどっちか分んなかったり、西の方から見ると栃木や群馬がどっちやねんっていうのと変わんないのかもですね。とりあえず、カテゴリー上はドイツにしておきます。

 このアルバムは、彼らの1stで、1976年のリリース。音楽はかなりクラシカルな印象で、シリアス路線の全編インストルメンタルのシンフォニック・ロックです。繊細で緻密な演奏がアルバム全体を占めています。90年代以降で比較するとトリガリング・ミスに近いミスティシズム的な無機的な感覚も混ざり合っています。A面4曲、B面1曲という構成が目を引きますね。特にB面1曲というところは訴求度絶大です(笑)。

 やはりハイライトはB面の大曲Pictursです。前半部で物静かにリリカルに奏でられるピアノが、徐々に緊張感を増幅してゆき、ベースとドラムスが加わり、ブラス系とストリングス系の鍵盤も加わり厚みを増し最後怒涛のアンサンブルという、これでもかという構成力。感服であります!・・・という曲の構成の素晴らしさが耳にす~っと入ってきますから、意外にも聴きやすいんですよ!

 彼らは、ブレイン・レーベルにこの1stアルバムを含め3枚の録音を残しているとのことなのですが、一般に、このアルバムが最高傑作であると言われていますね。あとのは聴いたことがないのですが、3rdではスコピのクラウス・マイネさんがゲストで1曲歌っているらしいので、ちょっと聴いてみたいものです。

   さて、微妙に阿修羅なジャケットなので、出来れば全員で手を上に上げて本当に阿修羅っぽくしてもらいたかったような気がしますが、その微妙なBさ加減は実はどうでもよくって、注目は、裏面の3人の写真です。そこで、昔から気になっているのがFroehlingの弾く下半分がリッケンバッカーのベースで上半分がレスポールという不思議なWネックです。これ欲しい!アリアとか作ってくれないかなぁ・・・SFFモデルとか言って!メロトロンも一緒に写りこんでいて、めちゃくちゃプログレッシヴな写真ですよね!世界一好きなプログレポートレートかも!