Cafe Evil 9

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Deep Purple / Made in Japan (Live in Japan)

 本日、iPhoneDeep Purpleが到着!.....ということで、1972年にリリースされたDeep PurpleのMade in Japanです。日本ではLive in Japanとしてリリースされました。パープルの全てのアルバム中で何がベストかと問われたら迷わずこれを選びます。選曲は、ファイアー・ボール、イン・ロック、マシン・ヘッドあたりからのものがほとんどで「ハイウエー・スター」、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」、「チャイルド・イン・タイム」、「レイジー」等ロック界定番必聴の一枚です!!!

 どの曲もスタジオ盤の演奏とは比較にならないくらい重みとキレがあり、異常なまでのテンションが封じ込められているところが凄いのです。生音の響きに近いドラムスの音はいい感じに録音されてますよね~。それから、ギターソロのフレーズの組み立てが、スタジオ盤とは比べ物にならないカッコよさ!!!!

 ディープ・パープルは、1960年代後半のアート・ロックの流れの中からメジャー・シーンに登場したバンドで、結成当時は、ジョン・ロードのピアノとオルガンを中心として、クラシカルな演奏を行っていました。

 IIIでは、プログレッシヴロック志向の協奏曲を作曲して聴かせたり、ついにはオーケストラとの演奏をアルバム1枚収録してみたりと、当時は実験的な制作を続けていたようですね~"^_^"

 しかし、そうした方向性も、「イン・ロック」で一変!・・・リッチー・ブラックモアのギターを中心としたハード・ロック路線となり、彼らが創り上げた一つの様式は、その後の諸々のハードロック・グループ、ひいては、カテゴリーとしてのハード・ロックの方向性を決定付けていったといっても過言ではないと思います。

 それだけに、ディープ・パープルは、1970年代以降の音楽シーンの流れの中で外せない大物グループといえるんじゃないでしょうか~"^_^"

 そうして彼らの歴史を振り返る上では、実は、もう一枚、おススメのアルバムがあります。それは、When We Rock, We Rock, and When We Roll, We Roll。ベスト盤なんですね。ベスト盤は基本的には眼中にないのですが、殊、このアルバムの選曲だけは際立つものがあると思います。

 アートロック的な時代から黄金期のハードロック様式を確立して大ブレイクするまでのキーとなる曲を45分程度のアルバム一枚に収めきっていると思います。欲を言えば、レイジーもチャイルド・イン・タイムもないアルバムではありますが、パープルを端的に総括できていると思います。

 本当のベスト・オブ・ベストであるライヴ・イン・ジャパンの半分の尺で、しかもハッシュやケンタッキー・ウーマンからハイウエー・スターもスモーク・オン・ザ・ウォーターもバーンも聴けるというのは凄すぎじゃないでしょうか(^^)

 しかも、ハイウエー・スターもスモーク・オン・ザ・ウォーターはマシンヘッドではなくライヴ・イン・ジャパンからの収録という点もよく理解したチョイスだと思います(^^)長岡秀星氏の宇宙戦艦大和コクピットを思わせるジャケットも秀逸です。よくみるとアナログミキサーとオープンリール・デッキなんですね。時代を感じさせます。左右のスコープ内の曲線の中に大昔数学で解いていた二次関数のものが混ざっていたりするところが適当感満載で微笑ましいところです(^^)あ、半分、ベスト盤のことを書いてしまった(^^)

 このライヴの収録曲は、どこを切り取ってもベスト・オブ・ベストなのですが、最も大人なサウンドのレイジーyoutubeを貼ってみたいともいます。前半はジョンロードのオルガンのソロです。この途中にジャズ・ピアニスト、レッド・ガーランドのグルービーの冒頭の曲、Cジャム・ブルースのフレーズが弾かれています。

 往年のジャズにハマった人ならおっと思う瞬間です。結構ロックのアルバムの中にはジャズのフレーズが散りばめられていますので、語彙を増やす上でも今は亡きスイング・ジャーナル誌選定のゴールド・ディスクあたりを聴いてみるのもよいかも。