
グリフォンは、上半身と翼が鷲で下半身がライオンの伝説上の生物です。
wikiによると、紀元前3千年紀初期頃の封印、古代イラン芸術、
古代ギリシャ芸術、中世の紋章などでモチーフとされている模様。こんなヘンテコな生き物はいないはずなのに、何千年にもわたって記録され続けているっていうだけでもすごいですね。

というわけで、そうしな謎の生物をバンド名にした
グリフォンです。考えようによってはドラゴンとか
麒麟とか似たり寄ったりではありますね。
グリフォンは王立
音楽学校の卒業生
リチャード・ハーヴェイ(マルチ・プレーヤー)とブライアン・ガランド(
木管)を中心に結成され、英国のトラッドと
ルネッサンス音楽を融合した実験的な音楽を演奏しています。彼らの音楽が果たして
プログレッシブ・ロックと呼べるのかについては、なかなか難しいところですね。

この1973年のデビュー盤、邦題「鷲頭、獅子胴の怪獣」では、本当に英国のトラッドと
ルネッサンス音楽の折衷音楽としか言えない感じもありますが、B面に移り、パーカッションがリズムを刻み始めると、サード・イヤー・バンド的な香りも漂ってきます。でも、ピッコロなどの旋律はクラシックそのものですね。

3作目の「女王失格」あたりから、急にロックに接近し、イ
エスの前座まで務めてしまいますので、やっぱり、当初から方向性としては
プログレッシブ・ロックだったのかな。
レコードのトランス・アトランティック・レーベルは美しいですね。好みのレーベル柄です。ネオンレーベルと1、2を争う上位です。