マウンテンが70年代に発表したアルバムはベスト盤を除くとレズリー・ウエスト名義の1stを加えて7枚しかないのですが、そのうち2枚がライヴ盤で、悪の華もB面はライヴ・・・という特異なバンドでした。
そうした発表されたライヴの中で今でもかなりの頻度で聴いているのがこのアルバムです。
収録曲は、1. Long Red、2. Waiting to Take You Away、3. Crossroader、4. Nantucket Sleighrideの4曲で、LP時代はA面3曲、B面1曲という構成でした。
ロング・レッドは、1stからの曲ですが、このアルバムでは、ギターがグイグイ引っ張っていくかなりロックな演奏に変わっています。また、16分強に渡るナンタケット・スレイライドは、前奏曲タウンタを伴ったスタジオテイクからは大幅にアレンジが施された超大曲となっていて、しかも、異邦の香り(ライヴ・イン・ジャパン)での演奏のようなダレがない、ベストテイクです。レズリー・ウエストのソロはかなりゆったりとしたものですが、なかなかよく歌っています。
マウンテンのアルバムは、フェリックス・パッパラルディ(b)の奥さんだったゲイル・コリンズが描く極彩色の油彩も特徴です。中でも、このジャケットは青が鮮やか!