Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

Gravy Train / Staircase to The Day

 暗黒繋がりで、本日はこれ!グレイヴィー・トレインの第4作「Staircase to The Day」、邦題「暗黒の世界へ」です。ロジャー・ディーンのジャケットなので、紙ジャケに手を出してしまいました。LPは一時シングルジャケを持ってたのですが、オリジナルはレコ屋の壁飾りになってたので手が出ませんでした^^;

 インパクトあるジャケット・アートですよね~。ショッカーの怪人っぽいキャラクターには見入っちゃいますね。ハウ爺の初ソロアルバムのジャケットに描かれていたキノコ状の物体とも被ります。

 タイトルを反映したものか、写真右上隅に描かれているアルバム・タイトルの文字と一体となったグレイヴィー・トレインのロゴの真ん中の青空の部分に階段があります。細部まで凝ってますよね。

 収録曲は、1曲目のスターライト・スターブライトが珠玉の出来です!70年代初期っぽいギターのリフの曲で、オブリガートで入るシンセサイザーが、いい感じで曲に厚みを加えて盛り上げています。この曲はホントにいい曲で、続く曲への期待満々に始まりました。

 2曲目は、ミディアム・テンポの優しいメロディーに載せて、僕の人生を返してくれという反戦っぽいメッセージの曲。3曲目はスパイ大作戦のようなメロディーの曲・・・とバラエティに富んだ曲が収録されています。

 ここまでは、普通の70sブリティッシュ・ロックにありがちな比較的ヘヴィーな流れなのですが、続くタイトル曲がなかなかの曲者でした。

 プログレが演りたかったのかどうなのか・・・この曲は、好き嫌いが分かれるでしょうね。アコギのアルペジオに載せてフルートとキーボードがちょっとクラシカルな音を被せ、下ではベースがよく動きと、なかなか凝った作曲を披露してくれています。ところが、個人的には、いつもこの曲になると笑ってしまうんですよ・・・なんだか演歌臭くって。何だか分かんないけど、この曲バックでコブシ効かせて日本語で歌えそうな気がします。頑張ってみたのでしょうけどめっちゃチープです!

 この曲を過ぎると、再び、なかなかヘヴィーにロックしていて、またまた、いい感じに戻ります。特に8分を超える終曲のヘヴィーさは、締めくくりにぴったりです。

 we don't hold nothing with you long-haired boys round here, and ya can't stop moving till you are far away from hereという昔懐かしい感じのサビのメロディもなかなかですしね。  こうして聴いてみると、異質なのはタイトル曲だけなのかもしれないですね。タイトル曲さえなければ、統一感の取れた珠玉のアルバムであります(^^)
 そして、結局、何故邦題が「暗黒」なのかは不明のままです。