Cafe Evil 9

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Vanilla Fudge / Renaissance

 Vanilla FudgeのRenaissance。1968年リリース。ヴァニラ・ファッジはアメリカのバンドです。ロックの黎明期、今からすれば相当大昔に活動していたバンドという認識でしたが、wikiで調べてみると、その活動期間は、断続的に今に至っているのだとか。ちなみに、こんな感じ→1966-1970、1982-1984、1987-1988、1991、1999-現在・・・へぇ〜そうだったんだ、というしかありません。最近のことはさっぱりわかりませんが、私は、ヴァニラ・ファッジというと、この第3作ルネッサンスです。全部聴いてるわけじゃないんですけどね。

 一言で言えばアートロックということなのですが、後々サイケやプログレフュージョン、何とメタルにまでつながってしまう、多彩なメンバーのルーツとなった記念碑的な音楽です。カオスの中に様々な臭いが渦巻いています。本人たちは、このアルバムについて、サイケデリック・シンフォニック・ロックだと言っていたそうです。

 冒頭のThe Sky Cried - When I Was a Boyがまさにその究極体です。ドラの音で始まり、憂鬱なファズ・ギターにオルガンが重なり、静かにボーカルパートが始まり、次第にテンションが上がり、ハイライトでは、雷鳴と豪雨の音、当時としてはかなり構築的なギターソロ、一瞬の女性コーラス、鐘の音などなど映画のように視覚的に曲が進みます。兎に角場面展開が目まぐるしく大胆な曲です。もう、ほぼほぼプログレです。そして、アルバム全体が、こうしたトーンで覆われています。

 ジャケットの凝りようも音楽を盛り上げてくれますね。見入ってしまいます。本家アトコ盤、アトランティック盤、レパトワ盤などいろいろ買っては売りを繰り返してましたが、今手元にあるのは、1800円の補充表付きグラモフォン盤です。各種バージョン違いが多い中レパトワ盤のCDには、他のCDには入っていないYou Keep Me Hanging On の7インチバージョンなども入っていてお得でした!