初めて聴いたオルガンのジャズがこれでした。JBLパラゴンのある某ジャズ喫茶でA面を聴いて、ジャケットを覚えて帰り、即買いでした。大音量のパラゴンで聞くと、オルガンの温もり具合などが、何だか見えるように聞こえるので吃驚でした。
Grant Green(g) 、Elvin Jones(dr)、 Larry Young(organ)のトリオ。考えて見ると、オルガンもギターも電気楽器なんですよね。ジャズのLP売り場では、いずれも端の方。ジャズの楽器としては主流ではないのでしょうね。とはいえ、微かに歪んでいるものの極めてナチュラルなジャズ・オルガンのトーンと、丸みを帯びたギターのシングルトーン、これを支えるシンプルなトラム。このトリオのバランスは黄金比ではないかと思います。
ベースやブラスによる雑味が入っていないので、一音一音が、純粋にそれぞれの楽器の最も美しいトーンで自然に録音されているのではないかと思います。
ラリー・ヤングのオルガンは、リーダーアルバムのユニティーやイントゥ・サムシンよりも楽曲としてはこちらの方が好きです。