Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

King Crimson / Starless And Bible Black

 キング・クリムゾンのStarless And Bible Black。邦題「暗黒の世界」です。
 初めて買ったクリムゾンのアルバムがこれでした。当時、宮殿は嫌いでした。演歌くさいエピタフが特に肌に合わず。また、その後のジャズロック時代は、ものすごくアングラ臭がしまして・・・。いまでは、どれも素晴らしく聴くことができるのですけどね。

 そんなわけで、当時は、これ、太陽と戦慄が全てでした。ロバフリの偏執的なメロディー、ビル・ブラッフォードの装飾音的なパーカッション、そうした中にあって時に優美なデヴィッド・クロスのヴァイオリン、そして、絞り出すようなジョン・ウェットンのボーカル。これらのアルバムは、思索的で凶暴で男気と包容力に満ちていました。

2017年1月、ジョン・ウエットン。あまりにも、あっけなく、突然の訃報でした。暴飲暴食ですかね。さすがに激太りして、顔の輪郭がまん丸になり、昔の面影は薄れていましたが、直前までDistrict97のライヴで歌っていたりしましたので、まだ元気なのかと思っていました。

 今でも、UKのファーストと、このアルバムの偉大なる詐欺師から夜を支配する人々までがヘビロテです。