The Stranglers / The Gospel According To The Meninblack なかなか長いタイトルですね。ストラングラーズは、1976年に結成され現在でも活動しているイギリスのパンク・ロック・グループで、このアルバムは、5枚目のスタジオ録音盤です。ピストルズのようにギターを引っ掻いて轟音を出して雄叫びをあげるようなタイプではなく、当時流行っていたニューウェイヴに通じる抑制が効いた音を出すバンドです。特に、このアルバムでは、オルガンを中心に内省的な音に終始しています。
内容は、キリスト教(その象徴がmen in white)を否定し、世界はメン・イン・ブラックの福音を待っていると歌う、邪教の経典のようなものとなっています。ストラングラーズをずーっと聴いてきた人たちからするとこのアルバムは、ギターが聞こえてこない突然変異的な異色作なのだそうですが、全くの外野の私からすると、ものすごくよくできた80年代的なプログレに聞こえてしまうので面白いものですね。