Cafe Evil 9

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The Stranglers / The Gospel According To The Meninblack

 The Stranglers / The Gospel According To The Meninblack なかなか長いタイトルですね。ストラングラーズは、1976年に結成され現在でも活動しているイギリスのパンク・ロック・グループで、このアルバムは、5枚目のスタジオ録音盤です。ピストルズのようにギターを引っ掻いて轟音を出して雄叫びをあげるようなタイプではなく、当時流行っていたニューウェイヴに通じる抑制が効いた音を出すバンドです。特に、このアルバムでは、オルガンを中心に内省的な音に終始しています。

 内容は、キリスト教(その象徴がmen in white)を否定し、世界はメン・イン・ブラックの福音を待っていると歌う、邪教の経典のようなものとなっています。ストラングラーズをずーっと聴いてきた人たちからするとこのアルバムは、ギターが聞こえてこない突然変異的な異色作なのだそうですが、全くの外野の私からすると、ものすごくよくできた80年代的なプログレに聞こえてしまうので面白いものですね。

 まず、アルバム冒頭、オルガンを中心としたインストルメンタルで始まります。このインストが、このアルバムの方向性を決定づけている、というかアルバムの全貌を端的に提示していると思います。

 本当にパンク嫌いの、(ストラングラーズが全否定していると思われる)オールドウェイヴな人間にも、すーーーっと受け入れられてしまうテクニカルな曲作りが、なんともパラドックスというしかないですね。ということで、極め付けの1曲をyoutubeでどうぞ。