Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

England / Garden Shed

Garden Shedは1977年、イングランドがリリースした唯一のアルバムでした。近年、突如の再結成が相次いでいまして、こうした過去形が多いのが困ったものです。後にThe Last of the JubbliestoとLive in Japan: Kikimimiが出てしまいますが、そちらはかなり微妙な演奏と仕上がりなので脇へ置いといて・・・。

 こうした、ごくごくマイナーなバンドがリリースした唯一のアルバムの中に、異常に出来がいいものが隠れていて、長年にわたってごくごくマニアな人たちに聴き継がれていることがある…というのがプログレという実にニッチな音楽分野の特徴かもしれません!

 このガーデンシェッドというアルバムはその一つ。中でも、かなり出来が良い部類の実に緻密なアンサンブルのシンフォニックロックなんですよ~。もう、非の打ち所がないくらい。強いて言うならボーカルが緩いことぐらいかなぁというところです。新宿のお店の名前にもなっていましたしね。キーボードの使い方、特にメロトロンが特徴ですね。単に白玉和音を鳴らしている某大物バンドとは一線を画しています。

 プログレ界の遺産的なバンドです。・・・遺産のまま終わってくれればファン的には良かったのですが、近年、国内で紙ジャケが出たり、イングランドのメンバーがブックレット付の豪華版を出したり、発掘盤が出たり、2006年にメンバーのうち2名がバンドを再結成して来日し、2日間、川崎のクラブチッタでライヴをやったりと、また、ガーデンシェッド・ミュージックなるペ~ジが今でも続いていたりという、商魂方面では、ちょっと吃驚なバンドとなっています(笑)

 チッタのKiki Mimiは素晴らしいデザインのジャケットなのですが、CDで聴く限り、ボーカルの痛さが際立っていて、ちょっと聴くのがしんどい感じです。伝説だったバンドが30年ぶりに帳を破って登場するわけだから、もうちょっと頑張ってくれれば良かったのにねって感じかなぁ。お願いです伝説でいてくださいって感じでした。

 そういえば、近年、イタロ系では、オザンナやイル・バレやロカンダ・デッレ・ファーテといったあたりまで来日していますが、そうしたバンドっていったいどうなってるんでしょうね~。興行側の仕掛けなんでしょうね、きっと。・・・って観にいきゃ分るんでしょうけど、ちょっと怖いなぁと・・・^_^;

 。。。とはいえ、このアルバムの凄さは、一聴すれば納得だと思います。

 蛇足ですが、このアルバムのジャケットのデザインと、ガーデン・シェッドというタイトルは、日本では発売されていないようなのですが、イギリスの方にはお馴染みのオレンジ・マーマレードからのパクリでした。