やっている音楽は黎明期のハード・ロックというか、ブルースを基調とした往年のアメリカらしい泥臭いロックです。オルガンやギターの音色が若干歪んでいる程度です。ボーカルのキャンディー・ギヴンズは高音寄りなところが若干耳に付きますが、ジャニス・ジョプリンに通じるブルース歌手です。当時のアメリカのロックはこういうボーカル・スタイルが流行りだったんでしょうね。
このLPは1989年の再発盤です。つい最近までオリジナル盤を持っていたのですが、断捨離の際に誤って売ってしまったみたい。バンド名Zephyrは、バスルームにそっと吹き込んで来るそよ風っていうイメージだったんでしょうかね。原色が綺麗なジャケットです。これに対して、内側のメンバー写真は、ロッカーを絵に描いた感じですね。メンバー写真が強烈すぎですね。当時は、アース・アンド・ファイアーやストーン・クロウズなどもそうですが、こういう目つきが悪くって大阪のおばちゃんみたいな髪型のボーカルが流行りだったみたいですね。そんなに斜に構えなくてもねって思いますが、ロックのアルバムにはこういう写真がオキマリだったようで。