Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

Zephyr

ゼファーの唯一作(かな?)です。1969年のリリース。ゼファーはコロラドで結成されたロック・バンドです。 1968年から1972年まで活動して解散。その後、何度か単発的に再結成している模様です。後に、リッチー・ブラックモアの後任としてディープ・パープルに加入したトミー・ボーリンが在籍していました。

 やっている音楽は黎明期のハード・ロックというか、ブルースを基調とした往年のアメリカらしい泥臭いロックです。オルガンやギターの音色が若干歪んでいる程度です。ボーカルのキャンディー・ギヴンズは高音寄りなところが若干耳に付きますが、ジャニス・ジョプリンに通じるブルース歌手です。当時のアメリカのロックはこういうボーカル・スタイルが流行りだったんでしょうね。

 サイド1の最後のSomebody Listenがめっちゃエモーション高めでいい感じ!この曲を聴くと、ロックでベースがどれだけ重要なパートかっていうことがよくわかります。ベースの音が一番前に出てますので、ベースが曲の骨格を作っている様子が鮮明です。当時の聴衆は、このメロディーを追って体を揺すってたんだろうなぁと当時のライヴの様子がフラッシュバックしてきそうです。こうしたブルース曲って最近はチャートには出なくなりましたね。いまやったら、またそれはそれで新鮮かもって気もします。

 このLPは1989年の再発盤です。つい最近までオリジナル盤を持っていたのですが、断捨離の際に誤って売ってしまったみたい。バンド名Zephyrは、バスルームにそっと吹き込んで来るそよ風っていうイメージだったんでしょうかね。原色が綺麗なジャケットです。これに対して、内側のメンバー写真は、ロッカーを絵に描いた感じですね。メンバー写真が強烈すぎですね。当時は、アース・アンド・ファイアーやストーン・クロウズなどもそうですが、こういう目つきが悪くって大阪のおばちゃんみたいな髪型のボーカルが流行りだったみたいですね。そんなに斜に構えなくてもねって思いますが、ロックのアルバムにはこういう写真がオキマリだったようで。