Cafe Evil 9

Cigarettes, ice cream, Figurines of the Virgin Mary ♪

Maxophone

 1970年代のイタリアには本当に奇跡的に素晴らしいアルバムを一期一会的に1枚だけ発表して消えてしまい、その後のメンバーの消息は不明というようなバンドがいくつもあります。これもそんな中の一つ。

 マクソフォーネが1975年にリリースしたセルフタイトルの唯一作です(でした)。実は2000年代になって、イタリアの当時のバンドが再結成して川崎のチッタでライヴをするというようなことがおこっていて、このバンドも、なぜか2000年代に2枚アルバムを出しているようなのですが、それらは未聴。しかしながら、70年代においては、彼らはポッとシーンに登場して究極のシンフォニックロックを発表して消えていったのでありました。

 マクソフォーネの音というのは、時にはシンフォニックで、時にはジャズで、時にはカンツオーネで、時にはシャンソン的で、時にはブラスロックで・・・というように、あらゆる要素が万華鏡のように入れ替わり登場するものの、不思議な整合感でまとめられている・・・と言葉にするとこんな感じでしょうか。演奏はかなり美味い部類です。

 写真のLPはキングレコードのユーロコレクション盤です。曲には、邦題がつけられていまして、最初から順に、生命の故郷、位相、蝶の忘れられた誕生日、エルゼヴィール、狂気の商人達、黒人達の古の結末です。また、アルバムの邦題は「生命の故郷」です。

 歌詞は、簡潔にいうと、自由、暴力など政治色の強いものです。当時のイタリアのこうしたバンドはどれもそのようであったようですね。1970年代のイタリアの政治背景は相当に脆いものであったようです。以下wiki。「1970年代後半から1980年代初頭は、政治的に非常に不安定な状態に陥り、「鉛の時代」(イタリア語: Anni di piombo、英語: Years of Lead)として知られている。」・・・だそうです。