Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

Hannibal

 1970年にハンニバルが唯一発表したセルフタイトルのアルバムです。ハンニバルは紀元前200年前後のカルタゴの将軍です。ローマの宿敵。ローマを大方滅ぼしかけたあまりの強さに現代では恐怖又は英雄の代名詞になっています。羊たちの沈黙の第2部のタイトルもハンニバルでしたね。

 このアルバム、キーフが制作したジャケットがその筋では有名過ぎて、音の方がどうなのかってことについては、記事で読んだ記憶がないままに、長~い年月が経ってしまいました。ジャケットの写真、何なんでしょうね。笛吹きに続いて這っている何者かみたいな感じの絵になっています。最初、ワニ頭の人かと思ってたのですが、コンバースのハイカット被ってる人にもみえるし。変な写真。一応、ネガポジ反転してみました。

 つい先日、御茶ノ水某所で壁飾りとなっているLPを発見。さすがに手も足も出なかったので、帰ってネットで検索してみたところ、2009年にリマスターされたアイルランド製のデジパック盤をみつけました。全6曲、うち3曲目が10分超え、6曲目が8分超えなのでプログレ系の人たちの琴線をこちょこちょっと刺激しそうな曲配置です。

 アルバムをかけてみて、まず1曲目を聴いたときに、ちょっとサバスのNIBっぽいメロディーラインだったこともあり、音は、基本的には、ハードロックかなぁと思ったのですが、ブラスが入っていて、ジャズロック的な展開もします。3曲目の大曲では、サックスの、フリーキーな印象のソロまで入っていたりします。アルバム全体ではHR50%、ちょっとサイケな雰囲気が漂うジャズロック50%って感じですね。

 ブラスやギター、ベースによるかなり強力なリフ、ジャズドラム、リフに沿った白玉和音だけじゃなくって、時々ちょっとクラシカルな装飾も加えるオルガンといったあたりが耳に残ります。期待はそこそこだったのですが、意外にも、よい方向に予想を外してくれて、なかなか、いいアルバムだなぁと・・・。

 繰り返し聴いていると、ベースラインとジャズドラムの音がすごく心地よくなってきます(^^) 同時代の音、たとえば、スコーピオンズの1stあたりと被る部分が相当あります。演奏はそこそこ上手い部類です。なので、こうした音が好きな人には必聴でしょう