Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

Pink Floyd / The Dark Side of the Moon


1970年代に発売された国内盤LP

 本日は、王道ど真ん中を聴いています。自称プログレ拡散ページなので、そろそろ、こういうのも載せていきましょうかね。ピンク・フロイドの「狂気」です。
 収録曲は、Side 1 - 1.Speak To Me(1:08) 2.Breathe (In The Air) (2:48) 3.On The Run(3:36) 4.Time(7:01) 5.The Great Gig In The Sky(4:36) Side 2 - 1.Money(6:22) 2.Us And Them(7:46) 3.Any Colour You Like(3:25) 4.Brain Damage(3:48) 5.Eclipse(2:03)。録音メンバーは、David Gilmour(g,vo) Nick Mason(dr) Roger Waters(b,vo) Richard Wright(key,vo)。アルバムのリリースは1973年でした。この有名な、というか、もう当たり前のように普遍的なデザインになっているのではないかと思えるプリズムのカバー・アートはHipgnosisです。


ゲートフォールド・ジャケットを開いたところ

 題材は、人の内面の狂気ということで、なかなかハードなのですが、心臓の鼓動で始まり、時計のベルが鳴り響き、アナログ・レジスターの音が入りと、なかなか視覚的なSEを織り交ぜながら曲が進んでいくという、当時としては、かなり画期的なアルバムだったのだろうと思います。


1970年代に発売された国内盤/英国盤LPのポスターなど

 AB面それぞれで、曲が切れ目なく繋がっていますから、一度かけ始めると、自然に全部聴いてしまいます。また、それを長年切り返して聴くものだから、途中で止められなくなる(止めると気持ち悪い)っていう効果も。寝られた構成です。


米国盤LPのポスターは遠景で緑!

 アメリカでブレイクしたきっかけはマネーだそうですが、私は、昔は、タイムと虚空のスキャットばかりを聴いていました。最近は、Any Colour You Like以降がよいですね〜。リック・ライト(R.I.P.)のソロが美しすぎ!そして続くブレイン・ダメージのギターのアルペジオのコード進行の妙です。冒頭、DからG7/Dに下がるところがツボです!気持ちよすぎ!


2016年リマスター盤のポスターは紫!

 チャートでは、ビルボードのTOP200に15年間入っていたという驚異的なセールス記録を持っています。ここまで売れたロックアルバムというのは他にないのではと思いますが、しかもそれが、プログレだなんて、信じられないところです。まぁ、つまり、フロイドは、プログレな人たちからはプログレで括られているものの、実際には、もっと普遍的な普通の音楽だったということですね。


過去写真:ピクチャーディスクとかいろいろ!

 ピンクフロイドは、アルバムによっては20分越えの曲をやってみたり、初期は、危険なくらいサイケであったりというように、彼らは長い活動の歴史の中ではいろいろなことをやってきたものの、出来上がった音楽自体は、なかなかゆったりとしていて心地よいっていうところが世界的に受け入れられているポイントなのではないかと思います。
 気が狂ったように早弾きを極めたり、信じられないような暗黒な音の並びを演奏してみたりっていうことが皆無ですからね。疲れた時に流しておくと気持ちいいアンビエントな効果もあるように思います。


極悪ボックス(▼▼メ

 これまでに発売されたアルバムのバリエーションが多い点も特徴ですね。写真をたくさん載せましたが、32ページのブックレット、ポスター2枚、ポストカード1枚がついた邦盤のほか、手元には、紙ジャケCD、デジタルリマスターのデジパックSACDなどがあります。もう手放しましたが、ピクチャーディスクや、スカーフやビー玉的なおもちゃがいっぱい入っているBOXも一時の気の迷いで買ってしまいました。また、発売時期や国によって、ピラミッドのポスターなどが異なるところもファン泣かせです。・・・やっぱり、こうしてみると売れ続けるわけですね。