Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

National Health

 ナショナルヘルスの1stアルバムです。1978年リリース。収録曲は、Side 1 - 1.Tenemos Roads(14:43) 2.Brujo(10:19) // Side 2 -1.Borogroves (Excerpt From Part Two)(4:16) 2.Borogroves (Part One)(6:37) 3.Elephants(14:37)。長尺曲が多いですね!
 バンドのメンバーは、Dave Stewart(key) Phil Miller(g) Neil Murray(b) Pip Pyle(dr) with John Mitchell(per) Alan Gowen(key) Amanda Parsons(vo) Jimmy Hastings(flute,clalinet)。カンタベリー・シーンのオールスターズです!

 エッグ、ハットフィールド・アンド・ノースと渡ってきたデイヴ・ステュワート、ギルガメッシュのアラン・ガウエン、ニール・マーレイらカンタベリーの人たちの離合集散により誕生したバンドなので、そのはずですね。ニール・マーレイってこの後全く方向性の違うホワイトスネイクなんですよね。器用ですね。

 全曲、彼のベースがすごく効いていて、それに乗っかっていろんな楽器が思い思いにソロをとっているので、ジャズを聴くように楽しめます。ジャズロックというよりは、ほぼジャズ・フュージョン。最も近いバンドは浪漫の騎士の頃のリターン・トゥ・フォーエヴァーではないかと思います。そこまでスーパー・バンドではないですが、なかなか肉薄するテクニカルな演奏です。

 なかなか小難しいメロディーラインで、諸々小賢しいテクを披露している曲ばかりですが、1曲目のテーマのメロディーラインは前に出てきていてなかなか分かりやすいので、初めての方は、この辺りをとっかかりにして聴くと良いかもです。聴けば聴くほどにスルメイカのように、旨味が出て来るアルバムです!
 写真は1978年のUK盤(たぶんセカンド・プレス)です。