Dragonfly

　1982年に自主制作リリースされたスイスのシンフォニック・ロックバンド「ドラゴンフライ」の唯一のアルバムです。
　つい先日、写真のＬＰを入手しました。不覚にも裏面をチェックしなかったので、まさか剥がれているとは！ＣＤ化されたときはジャケットの発色がちょっと茶色っぽかったのですが、ＬＰの方は鮮やかなブルーです。
　こういう７０ｓっぽいシンフォな音楽はＬＰで聴くとまた格別に趣がありますね！
　Ａ面にBehind the spider's web、Shellycoat、You know my ways (I belong to you)、Willing and ready to face it allの５曲、Ｂ面に１８分強に及ぶタイトル曲Dragonfly１曲という構成もプログレ・ファン泣かせです。
　ＣＤ化された際には、更にボーナストラックとしてHumdinger、The riddle princessの２曲追加されましたがこちらもインスト曲と１５分に及ぶ大曲で特に謎の王女の方はかなり聴かせます。

　内容は、兎に角ハイレベルです！自主制作レベルとは思えない音です。メジャーでもなかなかここまで作曲できて、且つ演奏できる人たちはいないのではないかと思えます。１曲目はＧＧ的な無骨なノリの骨太な曲。２曲目はＥＬＰを彷彿させるインストルメンタル。どちらかというとPFMのセレブレーションですね。中飛ばし、Ｂ面のタイトル曲は、オリジナル色全開のシンフォニック曲で、リック・ウエイクマン的なスピードで長大曲の半ば位まで弾きまくるピアノには目が回りそう。初めて聴いたときはかなり驚きました。
　ちょっと、日頃聴いている音楽に飽きてきたかなぁと感じはじめた人に一押しします。スゴイです！