Cafe Evil 9

ごくごく普通の何の変哲もない平凡でどこにでもあるようなブログです♪

East of Eden / Snafu

 長年レコ屋通いをしていると、時々、といってもそう滅多にあることではないのですが、これまでに何回か、買ったレコをどこかに置き忘れてなくしてしまい、それも、すぐにではなく、しばらく経ってから気づくという、ほぼ痴呆に近い状態に陥っることがあります。普通の人たちはこんなバカな経験はないでしょうかね。

 

 過去に、ルネッサンスシェエラザードをショッピングセンターのトイレに置き忘れ、Marsupilamiをスタバに置き忘れたのをよく覚えているのですが、さて、このアルバムについては、どこに置き忘れたか皆目見当がつかないという・・・。いずれも回収できなかったんですよね。その後、再購入。本当にバカ。

 

 さて、そんなわけで、これは、イースト・オブ・エデンが1970年にデラム・レーベルからリリースしたセカンド・アルバムです。LPに収録された8曲に加え、紙ジャケCDにはボーナストラックでJig-a-Jigが追加収録されています。また、CDによってはさらに6曲追加されているものもあるようです。

 イースト・オブ・エデンは、1967年に結成されたバンドで、1970年に「世界の投影」原題の直訳はメルカトル図法です・・・でデビューしています。3作目以降は、音が若干整理されてしまい面白みが失せますが、1枚目とこの2枚目の突飛さというのは他ではちょっと味わえないのではないかと思える独特なものがあります。

 

 一言で言えば、ゲテモノですね。しかし、音楽の中に、こうした実にアングラで深遠な世界があるということも、布教活動的に(最近は言葉を選んで、草の根的拡散活動と言い換えています)皆さんに知っていて欲しいような気がします。

 

 特に、この錯乱は、プログレ黎明期のブリティッシュロックシーンに見られたサイケとか前衛とか諸々の実験音楽的要素がごった煮になった、もう、それ系が好きな人にはよだれ垂れ流しになるんじゃないかと思えるくらい不思議な音なんです。

 

 5曲目のアラビアのゴム~孔子なんかたまりません(笑)。中近東なのか東洋的なのか微妙な音がフリーテンポで延々と発せられるのかと思うと突然インテンポになってかなりソフィスティケイトされたジャズロックが始まります。・・・こうしたおもちゃ箱的な流れがいつ聴いてもすっごくカッコいいんですよ~!

 

 また、全編ジャズロック志向なのかと思うと、次の「半身半神の少女」は、シンフォニックロックかと思うようなクラシカルなフレーズや70年代中期のハードロックに繋がる泣きのギターとバイオリンのユニゾンによるまさにツインリードなプレイも見せてくれます。

 

 ホントに一筋縄ではいかない人たちであります^_^;

 ある意味、上手いですよね。何でも出来ちゃう系ですね。聴いたことがない皆さん、是非、聴いてみてください!おススメ!