イーソスってどういう意味だろうとググって見ると「エートス (古希: ἦθο?, ἔθο?; ethos, 複: ἤθη ἤθεα; ethe, ethea) は、「いつもの場所」 (ἤθεα ἵππων) を意味し、転じて習慣・特性などを意味する古代ギリシア語である。他に、「出発点・出現」または「特徴」を意味する。それを元に、「道徳」や「道徳観の発露」を意味する ἠθικ?? (ethikos) という言葉が生まれ、ラテン語には ethicus として流用される。また、その女性形である ἠθικ? φιλοσοφ?α (ethica) は古フランス語の ethique 、中世英語の ethik を通じて、現代の英語の ethics へと変化した。」なのだそうです(by wiki)。やはり深いですね~。
期待を外すことなく見事にプログレらしい命名なのでありました。
これは、イーソスの1stアルバムです。邦題は「熱情」。イーソスの音は、70年代後期にカンサスやスティックス等アメリカン・ハード・プログレと呼ばれた一群の音楽に見られる特徴、即ち、楽器に埋もれないしっかりとしたボーカル、メロディアスなライン、インスト・パートにおける各楽器の粒立ちの良さ、複雑な構成でもドライブ感を失わない曲展開、これらを包括する丸みを帯びた骨太の音を兼ね備えたものです。
ダブル・キーボードが特徴で、特に、ハードでキャッチーなメロディーを豪華絢爛に際立たせるメロトロンと、そこにうねうねと絡みつくモーグの音が耳に残ります。今でも、1曲目のIntrepid Travellerはヘヴィー・ローテーションしてます。
さらにジェントル・ジャイアントに間違いなく影響されている音の折れ曲がり具合が特徴の3曲目Everymanのプログレ度は群を抜いています。ちなみに2ndのOpen UpではそのGG度がさらに強まっています。
初めてこのアルバムを聴いた時には、こんなにも歴史に埋もれてしまいオリジナルアルバム2枚とコンピ盤しか出していないような人たちによって演奏されているものだとは思えないくらいの完成度に唸ってしまいました。
ジャケットのイラストの緻密度からもキャピトルの当時の期待が感じられます。裏返しになった地球を持ってる神様って感じですかね。内袋には、ロードクルーやマネージャーの写真も載っています。