変形ジャケシリーズ(その1)です。
・・・っていっても、そんなにたくさんは持ってないんですけどね。
ヘヴンは1968年にポーツマスで結成されたバンドだそうです。1970年に分裂、その後、メンバーを入れ替えて再結成された模様です。このアルバムは1971年にリリースされたヘヴンの唯一作です。オリジナルはCBSへの録音でした。
レコーディング・メンバーとしてクレジットされているのは演奏者9名とエンジニア1名の10名です。かなり大所帯ですね。エンジニアにfriendとクレジットされてるところが笑えるし。
当時、ワイト等のフェスティバルに、ジミー・ヘンドリックス、フリー、ジェスロ・タル、ムーディー・ブルースらと同日に出演したのだそうです。CBSの力の入れようが分ります。当時の諸々のジャズ・ロックの中では首どころか胴体ひとつ分優に抜き出ていると思います。タイトルどおり、頑ななまでに強力なブラスロック。シカゴでもクリムゾンでもなく「これがブラスロックだ!」的な力強さがあります。
実に無骨、ファンキー。ボーカルもギターもベースもドラムスも、もちろんブラスも、思いっきり骨太の音で、ハードにワイルドな演奏を聞かせてくれます。
そうした中で、2枚目のside2の1曲目だけはハイトーンのボーカルとフルートでリリカルに始まるめっちゃ美しい曲。意外とバリエーションも豊富な人たちのようなのでした。
写真は、2019年リマスタリングのbルースペックCD2。こんなものまでリマスタリングされて変形ジャケで発売してもらえるんですね。とちょっと感動!以前、偶然に発見したリヒテンシュタインのタペストリー・レコードが限定500枚プレスした重量盤も持っていました。オリジナル盤もびっくりするような値段ではなかったと思うのですが手をつけずです。
キーフのデザインした変形ジャケを、十字架状に開いて、それを眺めながら聴くヘブンには格別のものがありますよ。